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あとがき −Spirit Colors−


※このあとがきは、2017年1月3日にヤフーブログで書いたものを掲載しています※

 

 

 

Spirit Colorsが無事に最終話を迎えました!(^▽^*)

 

コメントして下さった方々、本当にありがとうございます!!!(>▽<*)頂いたコメントは後程返信させていただきます…!!間が空いてしまっていてすみません!!(汗

 

更新し始めたのが去年の2月頃だったかな…ほぼ1年近くもやってたんですねぇ(しみじみ)

 

 

崩壊日本の時もそうでしたが、このSpirit Colorsも当初のプロット通りに進んではくれませんでしたww

 

いやあ予定外の事が定期的に起きてしまってwww(^ω^)まあ物語が想定外の方向に動くのは、キャラが「生きてる」証拠らしいですからいいんですけど…

 

その都度の対応がめっちゃ大変だったので大幅な改変は今後無い方がいいですねww

 

変わったところは、例えばアインの設定。

 

 

アイン自体、当初は存在すらしないキャラでした。まったくの予定外で生まれました。

 

最初はただの死霊の集まりを相手にして戦う設定だったのが、

 

 

「ツヴァイに師匠とかいたら面白そうじゃん!」

「ツヴァイも師匠も抜刀術のカタナ使いだったらかっこいいじゃん!」

「女のカタナ使いとかかっこいいじゃん!」

「せや!新キャラ作ったろ!」

 

 

っていう流れでアインを作る事に。

 

かなり突拍子もない思い付きでしたがうまくまとまってくれて一安心ですw(^ω^;)

 

そして↑の中にある通り、ツヴァイが抜刀術使いになったのも途中で急きょ決まりました。

 

後は魔術に関する詳しい設定が決まったのも終盤になってからでしたし、

 

ツヴァイが風属性っていうのも終盤になってから決まりましたし、

 

ツヴァイが持ってる各種グレネードの設定も後になってから決まりました。

 

あとツヴァイとアメティが共同作業で脱出する展開も、

 

その後ツヴァイが視界から色を失ってしまう展開も、

 

白狼の族長ムジカの存在も、

 

ぜ~んぶ後になってから変更になった結果ああなりましたヽ( ^ω^)ノヽ( ^ω^)ノヽ( ^ω^)ノ←

 

もう当初のプロットと違い過ぎてますね!!完全に別物やん!!ヽ( ^ω^)ノ←

 

そんなSpirit Colorsですが、書いているうちにこの作品にも自然とテーマが生まれてきました。

 

言うなればズバリ「ヒーローの二面性」です。

 

主人公のツヴァイは死闘の末に世界崩壊の危機を救うという、ヒーローとも言える事を成し遂げました。

 

けれどツヴァイが世界の危機を救ったのは、あくまでもついで。彼が本当に救いたかったものはアメティで、彼が倒したかったのはアインでした。

 

その結果として偶然世界が救われただけで、ツヴァイ自身は世界平和への執着も憧れも何一つないのです。

 

アメティが何かに絶望して世界の破滅を願ったなら、ツヴァイは躊躇いなく世界を壊したでしょう。

 

アメティが冥府に囚われていなかったら、ツヴァイは黄泉の門へ向かったりはしなかったでしょう。

 

きっと傷を癒してから、個人的な決着のためだけに向かったはずです。その頃には世界はボロボロです。

 

アインがツヴァイを逃がすために冥府に残ったりせずに今も健在であったなら、

 

アメティが冥府に囚われていなかったら、

 

ツヴァイは世界崩壊の危機であっても、我関せずの態度を貫いたでしょう。

 

そうでなくても、ツヴァイが最終決戦の場で何かを一つでも間違えていたら、世界は崩壊していました。

 

ツヴァイは結果としてヒーローになりましたが、ヒーローとは言い難い人間です。

 

強い力が使い方次第で善にも悪にもなるのと同じで、ツヴァイはアメティの為なら善にも悪にもなれます。

 

こういった考え方は、作中でツヴァイも語っていますね。「あらゆるものは表裏一体、善も悪も無い」って風に。

 

世界の平和を守る、というのは物語のテーマとしては王道ですが、

 

実際の所、そういった英雄譚はかなりギリギリのバランスの上に成り立っているものだと思うのです。

 

決して簡単ではなく、とても難しい事の筈です。

 

それに真っ直ぐな瞳を持った少年勇者なんてめったに現れるもんじゃありません。

 

むしろめったに現れないからこそ「勇者」なのではないかと思うのです

 

 

真っ直ぐで清純な勇者がいつでも現れる保証なんてない。

 

だからこそ、時にはこういった戦士によって救われる世界があってもおかしくはないんじゃないかと思います。

 

そしてこんなギリギリのバランスの上に成り立つものだからこそ、

 

世界平和が尊いとされるのではないかと思うのです。

 

 

 

そして最後にツヴァイは視界から色を失ってしまいました。

 

あれは世間のあらゆる物語への、個人的な疑問を象徴した展開でもあります。

 

よくある展開ですが、

 

最終戦で主人公が禁断の最終奥義を使って「それを使ったら貴方の身体もただじゃすまないわ!」

 

っていうのを見かける事がけっこうあるんです。

 

でもそういう展開の後で、平和に終わった世界で何一つ不自由なく、いつも通りに生きる主人公が居るんです。

 

「あれ?あんなに必死に戦って、あんなリスクの高い技を使ったのに、なんでケロッとしてるの?」

 

っていつも思っちゃって…。

 

「奇跡的に無事で済んだ」とか「療養したから大丈夫になった」っていう脳内補完が働きはするんですが、

 

それでもどうしても気になってしまうんです。

 

そして、

 

「いつもいつでも何のリスクもなく最終決戦を終えられる保証なんて無いじゃろ」

 

って事で行き着いたのが、ツヴァイの色彩欠落END。

 

何事も無く平和に争いを鎮められる主人公が居る中で、

 

こういう風に何かしらの欠落や後遺症を抱えながら平和を迎える主人公も居るんじゃないかと、どうしても思ってしまうのです。

 

Spirit Colorsは私なりの考えや疑問を材料にして作った「ヒーローの二面性」をテーマにしたお話です。

 

このテーマも自然と生まれたものですが、それに気付けたお陰で納得のいくお話に仕上げられました。

 

 

 

ここまでお付き合いして下さって、本当にありがとうございました!!!(o*。_。)oペコッ